強い意志

こんにちは。132期女子主将の兼子佳恵です。

ラストレースを終えて1週間経った今、「寂しい」「全部いい思い出」「皆大好き」という、感情が私の頭を占めていて、引退を実感しています。あと、色紙本当に嬉しかったです。後輩の皆、ありがとう。

ラストライフは、4年間で変化した考え、②主将になって考えていた事、2つを書きます。拙い文章ですが、最後まで読んで頂けると幸いです。

 

4年間で変化した考え

私は、弱虫な自分を変えたい一心でボート部に入りました。小中高バスケ部で結果を出せないダサい自分から脱却し、自分が強くなることだけが目的でした。しかし、ボート部で様々な人と関わる中で、この考えが変化しました。

【関わった程度に大小はあるものの、関わって下さった全ての方の存在が私の原動力でした。】(綺麗事ではなく)

 様々な立場から、それぞれの形で部に貢献する同期の足を引っ張りたくないという気持ちが原動力でした。エルゴ部屋掃除の偉大な先輩方、偉大な後輩くんに、少しでも肩を並べたいという気持ちが原動力でした。ひたむきに練習と向き合う女子部の後輩に、変な姿は見せられないという気持ちが原動力でした。初心者の私に丁寧に指導して下さり、ずっと期待して下さる先輩の期待に応えたいという気持ちが原動力でした。対校エイトや主務として活躍している幹部の皆に追いつきたいという気持ちが原動力でした。真っ直ぐに部活に向き合う後輩みんなのお手本にならなきゃという気持ちが原動力でした。タイム計測を何度も何度もしてくれるマネージャーに弱い姿は見せられないという気持ちが原動力でした。沢山の時間を割いて指導して下さった監督コーチの方々に、恩返ししたい気持ちが原動力でした。佳恵ならできるよと言い続けてくれた両親、切磋琢磨して部活してきた双子の弟の存在が原動力でした。

このように、入部してから、頑張る理由が沢山でてきました。関わって下さった全ての方に感謝の気持ちで一杯です。

最後の言葉でも言いましたが、ボート部は一緒に生活する時間が長い分、仲間の良い面、努力している面を沢山見ることができます。それを力に変えて、どうか頑張ってほしいです。同時に、1人の情けない行動も、仲間の目に留まりやすいので、自分の言動には十分注意し、プラスの影響をそれぞれが与え合える、最強のチームであってほしいと思います。

 

②主将になって考えていた事

ラスト1年は、自分なりに色々考えて過ごしてきたので、パッと思いついた4つを書きます。脳内筋肉みたいな内容ですがご容赦ください。

1.日本一からの逆算

 主将に任命され、日本一という目標を立てた際、現状と目標とのギャップに唖然とした事を覚えています。ボートはタイムスポーツです。現状と目標との乖離を把握しやすいスポーツだと思います。ずっと意識していたのは「タイムへの執着心」です。日本一に必要なタイムを艇種、メニューごとに全て張り出し、現状とのギャップを確認する。それを12ヶ月かけて確実に埋める。3ヶ月ごとに、1ヶ月ごとにどのくらい速くならないと間に合わないのか、それを1日単位で、1モーション単位で、行動レベルまで落とし込む必要があると思います。着実に階段を登っていく過程を、どれだけ強い意志を持って毎日1段ずつ上がれるかが肝だと思います。

2.まずは自分

 1年前、古谷さんに「上級生になるとチームマネジメントに気を配りがちだが、自分が速くなる事を一番大切にずっと考えなくてはいけない。」と言われました。当たり前の事ですが、あぁ確かに。と思い、この1年大切にしてきました。実力、学年、立場に関係なく、チームの全員が、際限なく自分の上達を追い求めることが一番重要だと思います。

3.譲れない判断基準を持つこと

 この1年は、何をするにしても、「日本一にとって最適な選択かどうか」という判断軸を持っていました。日本一に近づくのであれば、後輩の意見でも何でも聞くし、日本一に必要だと思えば、自分が嫌われ者になったとしても厳しい事を言う、日本一から遠ざかることはしない。正しい選択を出来ていたかはわからないし、少々極端になってしまった事もありましたが、軸はこれでした。

4.やるしかない

 主将になって、やるしかない状況に追い込まれた時、下級生の頃の自分の努力はただの自己満に過ぎなかった事を知りました。自分の中での100%は、他人にとって、他大学にとっては50%かもしれないということです。自分の努力できる量を増やしたり、努力の質を向上させる事も大切な気がします。自分のキャパ以上の努力をする事、大変だけど、やるしかない!!

 

これ以外にも色々考えていましたが、こんな感じのことを考えていました。日本一とりますと言っていたのに、インカレ5位という結果に終わった事、申し訳なく思っています。結局、日本一を取れなかった私が偉そうに言えることは何もありませんが、後輩の皆には、私達132期の良いところは真似してもらい、悪いところは生かしてもらえたらと思います。日本一の夢は、後輩に託します。

冒頭にも書きましたが、私は本当に感謝しています。

この部活には、魅力的な人が沢山います。前向きな人、ギャグセン高い人、優しい人、頼れる人、継続できる人、毎日毎日、皆すごいな〜と思いながら過ごしていました。

色々な個性がありながら、一つの方向を向いていて、本当に胸熱な部活です。

4年前にボート部に感じた直感は間違っていなかった。ボート部に入って本当に良かった。この経験と、出会った仲間は、一生の宝物です。幸せ者です。

最後になりますが、お世話になった先輩方、同期、後輩、OBOGの方々、保護者の皆様、監督コーチの方々、本当に本当にありがとうございました。

本当に凄くて尊敬できる皆に、いつ会っても恥ずかしくない様に、カッコいい女性を目指して、頑張ります!!ヒール鳴らして、世界を舞台にバリバリ働くぜ!

そして、心の底から応援しています。

頑張れ慶應ボート部!

 

132期女子主将 兼子佳恵

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