漕艇

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こんにちは。132期の七條です。

引退して5日経ちました。正直まだ実感はありません。1300日以上をボートに費やしてきました。永遠に続くと思った艇庫生活ですが、終わってみると儚いものですね

皆さんはどんな理由で物事を始めてますか?どんな動機でそれを続けてますか?あなたの漕ぐ理由はなんですか?

僕は、自分が勝つために、自分のために、ボート競技を始めました。それは今も変わっていない。だけど1人のプレーや行動が何かを変える。変えてしまう。いい意味でも悪い意味でも。それを体感する4年間でした。

怖さを知ったのは2年冬の早慶戦選考の一連托生シートレースです。自分の不甲斐ないプレーで先輩を負けさせてしまう恐怖。運命を変えてしまう恐怖。自分が試合に出れないだけじゃない、1人の部員としての責任を知りました。

一方で、みんなからは沢山の勇気とパワーを貰いました。

ゲームしてるけどエルゴを毎回のように見に来てくれる人。ベストを出したら自分のことのように抱き合って喜んでくれる人。

シートレースでレベチな声で応援してくれる人。先輩のために頑張りますよと言ってくれる後輩。大事な本番前にやたらaikoのカブトムシ歌ってくるけど、勝ったらやるやんって3号部屋に来てくれる人。

何度怪我しても腐らず努力し続ける選手。試合前に激励のメッセージを下さる先輩方。ローアウトするまで馬鹿みたいに漕いでくれる人。

あげたらキリがありません。

カッケェ仲間に恥じない行動がしたい。僕に期待してくれる人に少しでも恩返しがしたい。そう思ったからこそ4年間走り続けられたと思います。

いつの間にか僕の漕ぐ理由は変わったのかもしれません。

1年の大半を共に過ごし、命を懸けて勝ちを目指して闘う仲間と共に駆け抜けてきたこの4年間は宝物でした。

漕ぐ理由はなんだっていい。1人のボート部員として命を燃やして各々が自分なりのベストを尽くし、命を燃やしてボート競技に取り組むこと。ボート部員の価値はここにあると思います。

後輩のみんな。

僕たちはもう結果しか見ることが出来ません。来年の春、早慶戦で完全優勝し、笑顔のみんなが見れることを信じています。頑張れ‼︎

 

最後になりましたが、お世話になったOBOGの先輩方、同期、後輩の皆、そして監督・コーチの方々、支えてくださり本当にありがとうございました。

p.s. 誰かの応援で勇気づけられる人がいます。エルゴ、シートレース、試合。誰かの転機が訪れる瞬間。それをみんなが期待して、応援できる。そんな艇庫であり続ければいいなぁと思います。

慶應義塾體育會端艇部132

七條怜史

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