五年目のすゝめ

こんにちは。
元131期、現在132期に寄りつつある漕手の根岸彩子です。

ライフの投稿、数年ぶりですね!
読んでみるとために(?)なったり、普段喋らない先輩の意外な一面が見られたり、カッコいいラストライフに痺れたり…
ボートモチベ上がるので是非漁ってみて欲しいです。意外と他大の人に読まれていたりもします。

さてさて、これでもうラストライフなので、五年目レポと、私が感じた考えた事を三つ程、つづらせて貰えたらと思います。

まずは、五年目どんな感じだったか、引退の夜、えいとくんに2回も同じ質問を受け需要を感じたので、ちょっと振り返ってみます。

2020年夏、就浪を決めた後、コロナ明けで艇庫に戻ると、一年生女子漕手が1人も入らず、来年の早慶戦女子エイトが一人足りないという事実が発覚します。
これはもしや…という所で132期からの頼みを受け、悩んだ後、インカレの試合後、就活の目処がついてから早慶戦のため戻ってくる事を決めました。
ですが正直同期大好きだった自分は同期のいない艇庫で生きていける自信がなく…戻ってくる時はめちゃくちゃ緊張していました。
年明けで皆新体制に慣れた頃というのもあり、知らない違う組織に来た様な感じで、戻ってきた頃はなおさら寂しかったです。
しかし、体力と漕ぎ勘戻すのに必死で、エルゴのMAX2:15on1:00offもキツくて、寒くて冷たくて…と気が付いたら新しい女子部で後輩とエイト漕いでるのが楽しくなってきました。
そして迎えた早慶戦、また早稲田に負けて、隅田の船台につける時、もう来年は船台のあっち側で観てなきゃいけないんだ、まだ漕いで勝ってないのに、自分まだ強くなれそうなのに、と悔しくなりました。
それがインカレまで続けようと決心した決め手です。
その後も、シングルで負けて5年目にして初めてシートレース落ちを経験したり、関西で玉砕したり、ペア頑張ったり、エグってる期間に試合伸びたり、まゆこと互いに似てきたり、10月に怪我で1週間動けなかったり、実は初クルーリーダーだったり…。
その後の方が早慶戦よりも辛い事も多かったですが、後悔した事は無く、伸び代を感じて楽しかったです。
正直技術の足りてない自分が残っちゃって悪いな、という思いや自分の出る幕も無いのでは、と弱気になる瞬間もありましたが、結局自分がやりたくて残りました。
なので、部に求められてる・後輩のため・人が足りない、というよりも、叶えたい事がある・ボートが好き、などの自分の意志がある方が五年目も続ける事が出来るのではと個人的に思います。

色々ありましたが、やって良かったと感じる理由は沢山あります。
艇庫に慣れた謎のチート感や五年目のポジションを楽しめたり、同期の稼いだお金で差し入れを美味しく頂けたり(ご馳走様でした!)、艇庫全員50人以上に誕生日を祝って貰えたり、部や後輩の変化や新しい価値観を実感したり…
そして、中でも、本来交われないはずの、フレッシュな135期の皆んなと一緒に部活が出来た事は残って良かった大きな理由の一つと言えます。

長くなりましたが、とりあえず五年目は最初は寂しいけど慣れたらめちゃ楽しいです。
身体はケアは必要ですが、特に未経験はエルゴとか技術等は最後までしっかり伸びます!

以上、後輩の皆んなへ、留学や院進学などの選択肢の一つとして、是非五年目も検討してみてください!
東大では四年で引退してから就活して五年で卒業する、とかもあるそうなので…お気軽に!

次は、長くボート部にいて感じた事・考えた事を三つほどあげてみます。

一つ目は、女子部の変化についてです。

私が入部したのは2017年の春、丁度早慶戦で女子エイトが早稲田に勝ちそうだった年でした。
桜橋の目の前、慶應の黒い船が先に出ていて、これは慶應が勝つぞ!と周囲が驚き湧き立つ中、一瞬の後に慶應が腹を切ってしまい、無惨にも船がグーっと曲がって一気に早稲田に抜かれ、そのままゴールへ…
たった一瞬1分程の出来事でしたが、これは当時船に乗っていた・観ていた女子達の心に焼き付いて離れない記憶になったと思います。
そして良くも悪くもこの早慶戦の記憶は数年間女子部に強く刻み込まれていたのではないでしょうか。
エイトで、クルーボートで、スイープで、早慶戦で勝ちたい。
それがここ数年の女子の目標で、女子部を強くしたと実感しています。
3、4年で将来強いエイトを組みたいからと新歓も頑張って人数を増やし、コーチも途中から上田さんに見てもらうようになってメニューも変わり、船やオールも新調し…
昔のあれはやばかったよね、と話せているのは、女子部が順調に変わっている証拠で、それは長年私達の面倒を見ながらを今までを築いてきてくださった先輩方のお陰だと感じます。

そして今年の「勝ち」にこだわるという女子の方針で、女子部の戦い方は一気に変わったように思います。
今の女子に2017年の早慶戦を生で観た人はいなく、だからこそ、スイープやクルーボートにこだわらず勝てる船を作って勝つ、というシンプルかつより挑戦的なテーマを掲げ実行出来たのかもしれません。
そして冬期間TTと2000測定の3週間サイクルをこなし、タイム達成度を管理して、怪我人を出しながらも、女子一人一人が必死に駆け抜けてきたからこそ、しっかり結果が出せるチームになってきたのだと思います。
長くなりましたが、女子の皆んなには、今後も同じ様に、各代のやりたい方向へ自信を持って突き進んで行って欲しいです。
あと新歓はまじで頑張ってください…!

二つ目は、未経験者や運動音痴の人こそ頑張って欲しい!ということです。

私は入部当初腹筋で起き上がる事すら出来ず、同期の遠藤さんに真顔で「は?」と言われた程運動音痴でした。
ウエイトも女子マネの穂刈より下手で最初10kgバーが上がらず、コーチからは漕ぎがフニャフニャ&硬いと言われる始末。
二年の5月先輩とペアに乗っている時に水が掴めませんとガン泣きした記憶もあります。
それでも1年で体重は10kg落ち、技術も先輩や同期や後輩のお陰で少しずつ身につき、エルゴも伸びて頑張ってくる事が出来ました。
ボート分からない・出来ないと思う人、結果が出なくて辛い人、一つずつ出来る事を増やしたり、先輩経験者コーチに個人的に相談などして助けて貰えば、いつか急に分かる・出来る事が増えていくので、根詰めずに頑張ってください。
技術は小艇で本当に身につくので本気でやれば伸びます。
あとは未経験者にとって漕げる様になって結果出すために四年は意外と短いので、しっかり目標決めて取り組んでみてください!

三つ目は、ボート部にこそ価値を感じて新入生に入部して欲しい、という事です。
昨今、留学や企業と比べて体育会や部活は時代錯誤、他との両立が難しい寮生活などともっての外、と世間的な意見が増えている様に感じます。
そんな中でも、部活動に見出せる価値は沢山あると思いますし、中でもそれらを凝縮させ寮生活をも詰め、4年間ほぼ四六時中ボートの事を考えるボート部の活動って実はどんな活動よりも濃厚で多面的に学べるものなのでは?とも思っています。
お金の問題もありますが、部活をやってから留学や院進学等にチャレンジする手段もあったりするので、是非またボート部入ってみたいという入部者に増えて欲しいです。

以上になりますが、
改めて、こんな非力な五年目でしたが、私が残れたのは、温かく受け入れてくれた132期や後輩の皆んなのお陰です。
特に女子の皆んなはどの代も同期かなってくらい仲良くしてくれて嬉しかったし、シャッターのメンツも来てくれた子達も沢山話せて楽しかったです。

今まで散々お世話になってきた先輩や監督コーチの皆様、切磋琢磨して叱ってくれながらも一緒に歩んでくれた同期達、逞しくなって共に勝とうと強くなってくれた後輩の皆んな、
本当にありがとうございました。

最後に、足利君と野村君はきっと心強い五年目になってくれると思います、頑張ってね!!

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