“日常”の大切さは、きっと終わった時に気づく

 

 

突然ですが、ボート部に所属している皆さんに質問。どうしてあなたはボート部に入ったのでしょうか?

周りの自然と一体になれる最高なスポーツだから?

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艇庫の仲間とアットホームで濃密な合宿生活ができるから?

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なんとなく自分の自由な意志で決めただけ?
違います。

 

刷り込まれていたからです
ボートの街、戸田市には、至る所のマンホールにボートのイラストが刻まれ、大きなオブジェも置かれていたりします。
生まれた時から戸田市に住んでいる私はボートを漕ぐ運命だということをおそらく小さい頃から刷り込まれていたのです。
あなたも春の試乗会で初めて戸田公園に足を運んだ時には、既にボートを漕ぐイメージが暗示にかけられていたのかも知れません。

“それが、メンタリズム!!”

申し遅れました、人の心を見破る勝率1割、他人からは瞬時に自分の心を見透かされてきたエセ メンタリスト WataRiです。

 

今朝、まだ起床したばかりで意識がはっきりとしていない頃、ライフ更新の管理をしているガイシくんに、今日中に更新しないと命の保証はないと脅され、手を震わせながらこのライフを書いております。

 

 

 

とまぁ冗談はこの辺にして、、
ラストライフなんてたいそうなものは書けそうにないですが、

この1年間で変わったこと を思い起こしてみました。

 

この1年間でいつの間にか消えたもの

・猛暑の時、木陰として大変お世話になったヒマラヤ杉の大木
・その存在感と確かな眼差しで、慶応端艇部の85年間を見守ってくれていたという、艇庫の守護神 福澤諭吉像

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・アップのバーピーと4拍子で響き渡るメトロノームの音
・愛用のmy ベネックス (ガン萎え)
などなど。

当たり前だと思っている日常も、いつの間に変わってしまっていることに気付かされます。

そして、
着実に成長する為にPDCAサイクルをぐるぐる回していく日々。

たまにレースの選考体系や、練習プランに関して、愚痴ったり抗議したり、ボートに対して心をアツくする日々。

夜飯時に缶ジュースの漢気ジャンケンで場が沸き立つ光景。
当たり前に続けてきたこのボート生活も、残すところあと2週間ほどで終わり。

気が置けないチームメイトのベッドにシャンプーとリンスをかけ合ったり、粉々のフルーツグラノーラを撒き散らしたりする、キチガイみたいな艇庫ライフも、引退したらきっと恋しくなるのでしょうか?笑

 

最後に。
入部して一番最初に引いたエルゴ 2000mで7:46 を記録し、絶望の淵からスタートした自分も、ついに全日本の最後の舞台に来たことに感慨深さを感じております。

今まであまり恩返しして来れなかったかもしれないけれど、一日も欠かすことなくチームを支えてきてくれたマネージャー、監督コーチ陣、ここまで一緒に競い、成長し続けて来れた同期やスカチーメンバー、そしていつも自分の挑戦を後押ししてくれている家族、親戚には、本当に感謝の気持ちで一杯です。

シングルスカルの独特の緊張感と空気感を噛み締め、ラストレースを楽しみたいと思います。

 

一年ぶりの大舞台。

カラダはもう十分に、あたたまっております。

 

 

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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4年 石渡 達哉
次回のラストライフは、三代目(?)マジシャン 今村君に、乞うご期待下さい。