こんにちは!ご無沙汰しておりました、129期の岸本光平です。
高校からこのライフを読んでいたのですが、まさかラストライフを書く日が来るとは…感無量ですね。。。
とは言っても、何を書くか特に決めてなかったので、僕の最近考えてることを書こうかなーって思います。文章を書くのは苦手なので駄文だと思いますが、どうぞお付き合いください。
思えば、高校の部活の延長みたいな感じで大学端艇部に入部しました。まあノリです。自分を変えたかったっていう気持ちもあったし、尊敬する先輩方もいたけど、何よりボートが好きだった。自分の選択に迷うことはありませんでした。
そこから2年生が終わるまで死に物狂いで練習しました。でも、満足できる結果が出たのなんてほんの数回くらいだったなあ。。 エルゴも伸び悩んだり、全然艇速が出なかったり、いろんな先輩方に怒られたり。コースに響き渡る声で毎日怒られながら漕いだ日々も、今はいい思い出です。
そんなこんなであっという間に2年間は終わったのですが、僕のボート生活における、いや、おそらく人生の転機になったのは、大学3年の春過ぎです。
「肩が痛え、、、」
最初は変なとこ使っちゃったなあとか思ってナメてました。漕いでたら直るっしょ、みたいな。しばらく漕いでたら、だんだん痛みが出てくるようになりました。完全に誤算でした。怪我人入りをする訳ですが、僕は焦りました。とにかく焦りました。怪我をしたこともなかったから何をしたらいいか分からないし、同期や先輩後輩が目の前で漕いでるのに、漕げない自分がめちゃくちゃ情けなかった。それに耐えられなかった当時の僕は、すぐに復帰しました。
漕いでたのはいいんですけど、次第に別の問題に。。。
「あれ、肩が思ったように動かねぇ、、、」
僕なりに色々調べたりして練習するのですが、なかなか上手くいかない。絶対に治ると信じて練習しても、端から見たら全く変わってない。「今までできてた動きが、なんでできないんだろう…」「いろんな練習をしても、感覚が戻らない…」「でもそんなこと言ってられないし、練習しなきゃ…」「はぁ…また全然ダメだった…」こんな負のサイクルに入り続けてしまいました。全然ボートを好きじゃなくなってたんですよね。
気づけば心と体はもうボロボロになってました。これ、いわゆる「イップス」ってやつです。なんだよそれ…って思ってる方、多いと思います。簡単に言うと、自分の思い通りの動きや意識が出来なくなる症状らしいです。僕もついこの間まで野球選手とかゴルフ選手がなるものだと思ってました。
僕はインカレが終わってから、「漕ぐことをやめる」決断をしました。
…とまあ結局ボート部での生活をざっくり振り返ってしまったのですが、自分でも何を書いてるか分からなくなってきました。
何が言いたいって、今まで書いたことって全部「僕にしか語れないこと」なんです。別に哀れんで欲しいとか、同情して欲しいとかそういうことではないです。部員全員がそれぞれ並々ならぬ思いで練習してたり、怪我もしながら取り組んでると思います。それってすべて、その人にしか語れないことです。そんな経験が、人生を豊かにしてくれて、成長させてくれるものだと思ってます。なにより、自分にしか語れないことがあるのってカッコよくないですか?笑
僕の場合、イップスになって、嫌でも自分の弱さや課題と向き合えました。もしかしたら、僕の決めたことは、マネージャーや漕手をはじめ、多くの人を裏切るかもしれない。今でもそう思ってます。あのときああすればよかったとか、後悔することばかりです。でも、イップスになって思うように漕げなくなったことも、治すために色々挑戦したことも、全部僕にしか語れないことだと思ってます。
多分、ボートを始めてなかったらこんな経験はできなかったでしょう。最後はボロボロでしたが、こんな競技に出会えたことや、多くの方が支えてくれたこと、非常に感謝しています。
漕げなくなっても、僕の気持ちはまだ死んでません。最後に胸を張って終われるように、僕のすべてを後輩に託すために1日1日を大切に過ごしたいと思います。
こんな経験が、いつか笑い話になったり、役に立つ日がくればいいなぁ…
最後に後輩の皆さん、これからも辛いことに直面することもあるかと思いますが、めげずに全力で頑張ってください。そういう辛いことって、全部自分にしか語れないことです。その経験は今すぐに生きるかもしれないし、遠い未来になるかもしれないです。
関わったすべての後輩たちが、将来活躍すると信じています。
なんかあんまりまとまってないし、伝えたいことがちゃんと伝えられてない気もするけど、まあいいや!
次は、コックスの黒田が書いてくれます。よろしく!