おじさんはもう疲れたよ

みなさんこんにちは。法学部政治学科四年、廣橋です。
引退まであと40日という数字にまだ実感が湧きません。

でも、確かに感じることは、おじさんになったなぁという事。

ふとした瞬間に、老い?成熟?を感じるんです。

筋肉痛が翌々日に来る。
食べ放題で脂物を昔ほど食べられない。
ネギが美味しい。
ビールが美味しい。
夜なかなか寝付けない。
…えとせとら。

でも何より、自分、大人になったなあと感じる瞬間は、「この部に自分の意志を何か残さなきゃな。」という感情が沸き起こったときです。

残りの40日間で、この部になにが残せるか、全日本タイトル?エルゴタイム?自分の使ってた練習道具?(要らないか。。)
四年生はみんな、色々な方法で、自分がこの部に存在していたという事、何かしらの爪痕を残したいと考えているのではないだろうか。

僕は何にしよう….

そう考えた時、月並みな言葉にはなりますが、「後輩に自分の”全て”を伝える」事こそが、僕に残された仕事かなと思います。

では、”全て”とはなんだろう?

漕ぎ方?トレーニング方法?ボートに対する姿勢?
もちろんそれもあります。でも何より、僕は後輩に、「価値を残せる人間」になってほしいと思います。そしてそのために今、私、廣橋光希は何をすればいいのか考え続けること。そのプロセスこそが僕が後輩に残せる”全て”です。

去るインカレでは、無しフォアで出艇しました。同クルーは皆後輩で、自分がクルーリーダーとして初めて出場するインカレとなりました。

何かを残す、それは後輩への叱咤激励にはじまり、自分に厳しい姿勢を見せる事、オンオフの切り替えなど、、、筋肉に包まれたお馬鹿な頭で自分に出来ることを考え、探し、アウトプットしました。

結果は敗者復活敗退という、自分のボート人生で最低の結果で終わってしまいましたが、後輩が確かに成長してくれたと確信できた事、「価値を残せる人間」に近付いてくれた事が私のボート人生の中で最高の喜びだったし、これが、私の”残したかったもの”ではないかなあとカッコをつけています。笑(まだ全日本あるのにね。)

あと40日、それはすぐにやってきます。

最後まで考え続けます。

ラストイージーオール、どんな気持ちになるんだろうなぁ…..

そんな事を思いながら。