皆さん、こんばんは。
127期主将の中田です。
一昨日全日本選手権が終わり、同時に私もオールを置きました。
高校から数えれば、7年間のボート生活。終わってみれば本当に、本当に、本当に、あっという間でした。
大学1年目。入学前に同期の和田、米沢と共に大学ボート部の門を叩きました。
初めはトレーニングについていけず、バーピー100回で脚がガクガクしていました。
エルゴでタイムを出せるようになってから対校エイトにも選ばれましたが、何もわからず何もできず、正直、乗艇が苦痛な日が殆どでした。
2年目。対校エイトで早慶レガッタに出場し勝利。ボートを続けてよかったと、こんなに嬉しいことがあるのだと心の底から思いました。新人戦。色々ありましたが準優勝。明治大学に負けて悔しかったですが、確かに手ごたえを掴んだ大会でした。
3年目。悔しい思い出が多いです。早慶レガッタ。結果では勝ちましたが、早稲田大学は速かった。その早稲田大学はインカレで優勝し、結局彼らの背中を見ることなく終わりました。当時の四年生の力になれなかったことが、本当に悔しかったです。
そして「日本最速」を掲げた4年目。早慶レガッタ5連覇は、部で勝ち取ったものです。対校エイトとして新しいことにもチャレンジしました。わがまま聞いてくれたクルーの皆に感謝です。ですが、第二エイトが隅田川で漕げなかったことが心残りです。インカレ4位。そして全日本5位。頑張ってきた後輩を勝たせてあげることが出来ず、申し訳ない気持ちで一杯です。でも最後のあの漕ぎは、後輩たちが来年戦えると自信を持てる、その手助けは出来たんじゃないかなと思います。凄く辛くて、凄く楽しい6分間でした。
7年間のボート生活、特に大学での4年間はとても貴重な時間でした。学んだことも沢山ありました。勿論体力もついたし、精神的にも強くなりました。ですが、やはり何だかんだ「仲間」です。それが慶應ボート部の強みです。そして、最後の最後に気が付いたこと、それは「最後の最後まで成長できる」ということです。引退の前日に後輩のアドバイスによって気が付き、レース前の水上アップでも試行錯誤する。そして、ラストレースで「これだったのか」と実感する。本当の意味でこのことを体験出来て良かったです。
現役の皆さん。體育會に所属していることは、そんなにすごいことではありません。自分の好きなことをやらせてもらっているに過ぎないからです。何に価値があるのかというと、最も自由な学生生活でボート部というチョイスをして、その中で「命を懸けて」日本一を目指していることです。慶應義塾體育會端艇部は、その環境として最高です。この時を噛みしめて、過ごしてください。
最後になりましたが、お世話になった先輩方、OB・OGの方々、そして何より監督・コーチの方々、有難うございました。128期はとても強い代です。期待しましょう!!
中田幸太郎